本番に機能する、危機管理態勢
セーフトラベルセミナーは2007年に始まり毎年春に東京と大阪で開催してきました。
セミナーではスタディツアーを安全に運営するために感染症、旅行業法、旅行保険を学んできました。
このセミナーで蓄積された情報をもとに2012年からNGO、大学,高校の個別の事情にそった具体的なシミュレーションが始まりました。これまでスタディツアーを実施するNGOや学校において、株式会社マイチケットとして数多くのシミュレーションを実施してきました。今後は同様のシミュレーションを一般社団法人CASA de UMEと株式会社オルタナティブツアーで引き継ぎします。zoomを使ったオンラインでのシミュレーションもご相談ください!
シミュレーションは、こんな風に進めます。
事故対応マニュアルを手に持って・・・
シミュレーションでは、一般的な事故事例を想定した汎用型の事故対応マニュアルを参加者の手元の資料として配布します。事故発生後の必要作業をこのマニュアルに沿って点検することができます。現地担当、ご家族担当、マスコミ担当など、それぞれの担当の必要作業を、事故第一報から3時間、6時間、初日終了まで、2日目、3日目という時系列に沿って確認します。このマニュアルは、それぞれのNGOや学校でマニュアルを作成する際にも参考になるものです。
仮想の事故を設定します
これから実施する具体的なツアーがある場合は、そのツアーの日程中に事故が発生した場合を想定します。
事故の設定は、発生した場合に最も対応が難しいと思われるケースとします。たとえば「日本側のスタッフの対応が難しい土曜日や日曜日に現地で交通事故が発生する。重体を含む複数の負傷者を病院に搬送する。事故翌日に日本からご家族が現地に向かう。マスコミから取材の電話がはいる。」という設定にすると、現地担当、ご家族担当、マスコミ担当の役割を具体に想定しながら、それぞれの必要作業を確認することができます。
時系列に沿って必要作業を書き出します
模造紙をボードに張り、事故発生から3日間の時系列を表します。連絡体制、担当者ごとの必要作業などを大きな付箋に書き込んで時系列順に書き出し貼り付けて行きます。この作業に必要な時間は、3時間程度です。これから実施するツアーを舞台に「本番さながらの防災訓練」と呼べる現実味を帯びたシミュレーションとなります。
当事者がそろうシミュレーション
事故対応にあたる当事者は、NGOや学校の担当者に加えて、旅行の手配を担当する(企画実施にあたる)旅行社です。旅行社の担当者が参加すると、実際の手配に関するデータをもとにしたシミュレーションとなります。また、日頃からスタディツアーを取り扱う旅行会社には数多くの事故事例があり、事故対応の経験蓄積があります。
さらに、ご希望に応じて保険会社の担当者が参加することもできます。案外知られていないのが保険会社のアシストサービスとしての役割です。救急車や病院の手配からチャーター機による移送まで様々な役割を保険会社が果たします。
事故対策シミュレーションに必要な費用
基本的な費用として、大学・高校は30,000円、NGOは10,000円をお支払いいただきます。このシミュレーションからの収入などによって、セーフトラベルセミナーが運営されています。
この他に必要となる講師料、交通費等の費用はその都度ご相談させていただきます。